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山根林産企業組合

岩手の林業を支えて40年
 山根町は、久慈市の中心街から約20キロ南西、山紫水明神秘的な自然に恵まれた長内川源流の山間部に位置します。古くからたたら製鉄で栄え、藩政時代には、海岸で生産された塩や海産物を内陸へ、内陸部の米や日用品を海岸部へと運ぶ「塩の道」(野田塩「べこの道」)の要衝として、戦前は炭焼きを主力産業とする林業の中心地として繁栄した地域です。戦後になって木炭の需要は著しく減少するものの、今も変わらず岩手の林業の中核を担っています。
 その林業に携わる地域住民が当組合の前身団体である「山根林産組合」を組織したのは昭和40年。以来、国有林野の造林事業を中心に地元住民の雇用機会確保に努めてきました。しかしながら、昭和54年当時、造林事業の請負に必要な資格として、資本金を備えた企業法人であることを事業の依頼主である青森営林局から要請され、昭和55年11月に「山根林産企業組合」を設立。任意団体であった時期を含めると、今日に至るまで実に40年近くにわたり、地域の産業母体として活動を展開しています。

組合の仕事 〜 林業とは 〜

山根町のシンボル「下戸鎖の欅」
(市指定天然記念物)
 造林業は一言でいえば天然林を伐採した跡地に人工林をつくることですが、その過程には様々な作業があります。苗木の植林から、植栽木と競合する雑草木の「下刈り」、まっすぐな良材に仕立てるために不要な枝を取り除く「枝打ち」、植栽木間の競合を調整するため材質や成長の悪い木を取り除く「間伐」など、一本の木を育てるのにも長い年月と多大な労力を必要とします。
 組合では、国などの発注機関からの委託を受けて、長年にわたりこの造林事業を実施。近年では、東北電力やNTTから委託された電線や電話線を覆う樹木の伐採や、緑資源機構からの委託による長内川源流域の環境保全事業にも取り組んでいます。
■ご意見・ご要望は
久慈市山根町下戸鎖5−27−1
TEL:0194−57−2212 FAX:0194−57−2210

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