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今月は、秋田県秋田市の秋田宮大工技能企業組合からの情報です。
〜伝統的建築様式の継承と宮大工仕事の大口受注を目指す〜
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代表理事 齋籐修悦 |
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秋田県内にも多くの寺社仏閣、文化財が存在しています。これらの多くは、日本の伝統的な建築様式で木材を豊富に使い、全てにおいて自然素材を活かした方法で建築されています。宮大工の技法は、この自然素材を最大限に活用することが可能であり、長年の経験と知識が必要となります。しかし、最近では、技法を伝承する宮大工職人は、数少なくなり、高齢化しているのが現状です。
また、寺社仏閣・文化財の補修・改修は、大手のゼネコンが一括受注し、それを下請け企業へ発注するという流れになりますが、県内に宮大工が居るにもかかわらず、他県の業者が施行をするという状況がありました。
このようなことから、当組合は、宮大工職人が団結することで、伝統的建築様式の保護、次代の宮大工の育成と技術の向上、寺社仏閣・文化財の補修・改善の受注を目的に企業組合として設立しました。
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現在、従業員は季節により変動はあるものの13名となっています。年齢も20代〜60代までとバランスの良い構成となっており、目的としていた熟練工から若手への技術・知識の継承は、日々の作業を通じ、徐々にではありますが実現できていると感じています。
仕事の受注については、現在のところ、当組合の特定組合員※である「株式会社しゃじ」を通じ、寺社仏閣の補修・改修を主に行っております。
※特定組合員・・・組合事業をサポートする法人等(株式会社・有限会社など) |
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今後は、若手の大工を秋田宮大工ブランドとして確立してくことができるように、更に育成・技術向上に力を注ぎたいと考えています。
また、仕事の受注についても、今年の後半を目標に、企業組合として業者登録を行い独自の営業展開を図りたいと考えております。 |
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