景況レポート 業況が一段と悪化!
〜平成13年9月以来の−70台を記録〜
情報連絡員80名 5月分

 6月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが1.3%(前月調査2.5%)、「悪化」が71.3%(同63.8%)で、業界全体のDI値は−70.0となり、前月調査と比較し8.7ポイント後退した。内訳としては、前月調査と比較して、製造業は15.6ポイント悪化(DI値悪化4業種増加)し、DI値は−71.9、非製造業では、4.1ポイント悪化(DI値悪化2業種増加)し、DI値は−68.7となった。
(回答数:80名 回答率:100%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 製品の値上げも思うように進まず、収益の回復ができない状況で業界の景況はかなり悪化してきている。このままでは、県内の豆腐業者は存続していけないのではないかと危惧している。
清酒製造 5月の清酒出荷量は1,731.3キロリットルで、前年同月比96.2%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で105.2%、純米酒が94.5%、本醸造酒が96.8%、レギュラー酒が95.6%となっている。
鉄  鋼 原油価格の高騰が続く中で、鋼材の値上げで手の打ちようがない状況である。今後、受注価格に反映できない状況が続くと大変な事態になると思われる。
自動車販売 6月の新車販売台数は、登録自動車が2,095台(前年同月比92.9%)、軽自動車が2,081台(同97.2%)で、合計4,176台(同95.0%)で推移した。
石油製品 ガソリン1リットル当たり171円で前月比11円の引き上げ。軽油は1リットル当たり152円で前月比12円の引き上げ。灯油(配達込み)は、18リットル宅配で2,154円で257円と大幅な上昇となった。原油価格の毎月の大幅な上昇により同時に仕切り価格も上昇し、1リットル当たりのマージンが減少となり、経営的に危機に直面している。
商店街 消費を刺激する好材料が全く見当たらない状況で、商店街の景気は冷え込みが続いている。(大館市)
電気工事 民間工事の受注は、昨年に比べるとかなり落ち込んでいる。発注者側での大型物件工事の低価格入札により下請業者・孫請業者は人件費や経費の削減で大きな影響を受けている。
トラック 6月の軽油価格は大幅に上昇し、1リットル当たり13円アップした。燃料サーチャージ制により運賃の値上げは組合員各社で対応しているが、荷主の理解がなかなか得られない状況であり、長距離運行については、赤字幅が増加の一途にある。


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