景況レポート 製造業・非製造業とも業況が大幅に悪化
〜製造業では2カ月連続後退〜〜
情報連絡員80名 5月分

 5月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが2.5%(前月調査8.8%)、「悪化」が63.8%(同57.5%)で、業界全体のDI値は−61.3となり、前月調査と比較し12.6ポイント後退した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は3.1ポイント悪化(DI値悪化1業種増加)し、DI値は−56.3、非製造業では、8.4ポイント悪化(DI値悪化4業種増加)し、DI値は−64.6となった。
(回答数:80名 回答率:100%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 原材料の大豆は、依然として高騰しており収益が圧迫されている。特に、秋田市内にオープンした大型ディスカウントストアが破格値で販売しており、今後、どのような影響が出てくるか不安である。
清酒製造 4月の清酒出荷量は2,077キロリットルで、前年同月比98.6%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で106.6%、純米酒が98.3%、本醸造酒が83.0%、レギュラー酒が100.6%となっている。
外  材 依然として出荷の低迷が続いている。5月の連休による生産調整も、需給バランスの均衡の回復には効果を発揮していない。今後、国産原木の合板受入もややブレーキがかかることが予想される。5月の出荷量は20,000m3で推移した。
自動車販売 5月の新車販売台数は、登録自動車が1,740台(前年同月比94.5%)、軽自動車が1,672台(同96.3%)であり、合計3,412台(同95.4%)で推移した。
石油製品 ガソリン1リットル当たり160円で前月比31円の引き上げ。軽油は1リットル当たり140円で前月比24円の引き上げ。暫定税率が復活し、小売価格が大幅に上昇した。また、原油価格の高騰が続き、経営的には危機に直面している状況である。
商店街 連休は郊外大型店に客足を奪われ、また、秋田市内にオープンした大型ディスカウントストアの影響により売上げは総じて低調に推移した。(秋田市)
管工事 原油価格や鐵工価格の上昇によるガソリンや資材関係の値上がりが工事費の中で大きなウエイトを占め、苦しい経営環境の改善は見込めない状況である。国は、設計単価を速やかに上げて欲しい。
トラック 軽油引取税の暫定税率(17円10銭)が復活したことに加え、軽油価格が6.2円の上昇。燃料サーチャージ制導入に向け動いており、今後、その成果に期待したい。


Copyright 2008 秋田県中小企業団体中央会 http://www.chuokai-akita.or.jp/