景況レポート 製造業の業況が大幅に悪化
〜非製造業では逆に改善〜
情報連絡員80名 4月分

 4月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが8.8%(前月調査7.5%)、「悪化」が57.5%(同55.0%)で、業界全体のDI値は−48.7となり、前月調査と比較し1.2ポイント悪化した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は22.0ポイント悪化(DI値悪化5業種増加)し、DI値は−43.8、非製造業は12.6ポイント好転(悪化3業種減少)し、DI値は−52.0となった。
(回答数:80名 回答率:100%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 原材料高や燃料高による影響で商品安の状況が続き、経営状況は依然厳しい。また、県外の安い商品による価格競争が激しく、先行きの不安材料も大きい。
清酒製造 3月の清酒出荷量は2,098キロリットルで、前年同月比89.3%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で84.9%、純米酒が95.6%、本醸造酒が79.2%、レギュラー酒が90.4%と大きく落ち込んでいる。
外  材 3月に期待された需要量の増加や販売価格の上昇が空振りに終わり、4月に入っても好転の兆しは見られず、むしろ停滞感が強まっている状況で、すでにメーカーでは生産調整を進めている。
生コンクリート 昨年度の生コンの出荷数量は、官公需の減少に加え民需の落ち込みにより前年度対比81.8%となった。現在、セメント価格が大幅に上昇しており、生コンへの価格転嫁が急務となっている。
金属工作 受注・発注ともほぼ前年同期比横ばいで推移している。引き続き原材料高騰の影響により、収益面の悪化が懸念される状況となっている。
自動車販売 4月の新車販売台数は、普通自動車が2,002台(前年同月比108.6%)、軽自動車が1,855台(同94.8%)であり、合計3,857台(同101.5%)であった。普通自動車が増加した要因としては、自動車取得税率が3%に引き下げられた影響と思われる。
石油製品 ガソリンの暫定税率の期限切れにより、4月1日より25円下がったが、3月末在庫分のガソリン税はガソリンスタンドの負担となり最悪の状況となった。
商 店 街 生活必需品の値上げによる買い控えや来街者の減少による売上げが減少しているほか、組合員店舗の閉店など暗い材料ばかりである。(大館市)


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