景況レポート 製造業、非製造業ともにDI値やや好転!
情報連絡員80名 5月分

 5月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが7.6%(前月調査5.1%)、「悪化」が44.3%(同44.3%)で、業界全体のDI値は−36.7となり、前月調査と比較し2.5ポイント好転した。内訳としては、前月調査と比べ製造業は3.1ポイント好転(DI値好転組合が1件増加)し、DI値は−25.0、非製造業も2.2ポイント好転(DI値好転組合が1件増加)し、DI値は−44.6となった。
(回答数:79名 回答率:98.7%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
パン製造 原油高騰並びに代替エネルギーである「バイオエタノール」の原材料となるサトウキビ等の高騰による主要原料(油、イースト、塩)の値上がりにより、収益状況は悪化している。販売価格に転嫁出来ない状況であり、今後もこの状況は続くものと思われる。
清酒製造 4月の清酒出荷量は2,106キロリットルで、前年同月比96.9%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で111.4%、純米酒が106.4%、本醸造酒が102.3%、レギュラー酒が94.2%となっている。
ニット 5月中旬までの納期の受注は、各社のキャパシティを超えるほどであったが、5月中旬以降は、受注が激減している。繁忙期と閑散期における発注量の差が激しいため、各社とも、その対応策に苦慮している。
印刷 年度初めの需要期も一段落し、国体関係の特需はあるものの、低価格な受注は後を絶たず、厳しい状況が続いている。原材料は、今後の動向によっては更なる値上げも予想され、利益確保が更に難しくなると思われる。
自動車販売 5月の新車販売台数は、登録車が1,841台(前年同月比88.3%)、軽自動車が1,737台(同93.1%)であり、合計3,578台(同90.6%)であった。
石油製品 ガソリンは、前月より7円アップし1リットル当たり134円、軽油も、前月より6円アップし1リットル当たり113円、灯油も18リットル宅配で74円アップし1,421円となった。仕切価格は大幅に上昇しているが、販売価格に転嫁出来ないため収益は減少しており、厳しい状況となっている。
商店街 雄勝中央病院の郊外移転による影響により、通勤者、通学生以外の来街者が激減している。また、街区唯一のスポーツ店が5月末に廃業した。[湯沢市]
タクシー 業績低迷を反映し、5月の1ヶ月間で14台の減車があった。また、運送収入も県北・中央・県南とも総じて減少となり、乗務員数も引き続き減少傾向にある。
トラック 主要貨物である米を含め、荷動きが悪い。また、連休等による稼働日数の減少もあり、売上高は前年同月比で5%程度の落ち込みを予想している。加えて、燃料が大幅アップとなり、収益状況は悪化している


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