■秋田県の貿易動向（世界に伸びゆく秋田港）
　秋田県内港を通じた平成15年の貿易額は年間848億円（うち輸入額が657億円）となっている。これは秋田港のほか能代港、船川港と秋田空港の合計で、10年前（平成5年）に比べて1.6倍の増加である（輸出が12.7倍、輸入が1.3倍）。これには平成7年の国際定期コンテナ航路（秋田港〜釜山港）の開設を契機に、国際コンテナによる貿易が極めて順調に拡大してきたことが寄与している。（表-1）
　秋田港コンテナ貿易額は、15年には307億円に達し、県内貿易額全体の37%を占めるまでに成長した。うち65%の200億円は輸入であるが、近年は輸出の増加も目立ってきている。また、15年のコンテナ取扱本数は24,427本に達した（うち76%が輸入）。これは5年前（平成10年）の2.6倍である。（図-1、表-1）

図−1　秋田港のコンテナ取扱状況（本数） 資料：秋田船川税関支署「外国貿易月報」等により作成 （注） 1. TEU（20フィートコンテナに換算した本数） 2.グラフ（　）内は輸入割合（％） 3.TEU値右隣（　）内は前年比（％）

表−1　秋田港コンテナ貿易額等の推移 （単位：億円、％） 　 県内（3港） 貿易額A 前年比 　 コンテナの割合(B/A) 輸入割合 秋田港コンテナ 貿易額B 前年比 全体 輸出 輸入 県内貿易 コンテナ 平成11年 652（552） 10.4 168（109） 43.4 25.8 58.4 19.7 85 65 12年 715（592） 9.7 200（131） 19.2 27.9 55.9 22.1 83 66 13年 779（657） 8.8 245（177） 22.4 31.4 55.9 26.9 84 72 14年 750（594） △3.6 273（195） 11.6 36.4 50.0 32.8 79 71 15年 827（657） 10.2 307（200） 12.3 37.1 62.9 30.4 79 65 16年 741（580） 15.6 255（169） 10.4 34.4 53.4 29.1 78 66 資料：図−1に同じ （注） 1. 平成11〜15年は年間、16年は1〜9月分 2.A、Bの（　）内は輸入額 3.貿易額は秋田空港分（14年 5.5億円、15年 21.3億円、16年1〜9月 11億円）を除く

（資料出所：平成17年2月 (財)秋田経済研究所発行「秋田県の経済と産業」より）
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